生体リズム研究の第一人者のフランス人科学者「ミシェル」さんは全く日光の届かない洞窟の6ヶ月篭って人間の睡眠・覚醒サイクルがどのようにプログラムされているのかの実験をしたそうです。
実験の結果、睡眠覚醒のサイクルは24時間ではなく24時間30分であると彼は語っています。
実際にはどのくらいの睡眠が必要なんだろうか?
ペンシルバニア大学、ワシントン州立大学の研究者が以下のような実験を行ったようです。
●1日4時間の睡眠のグループ
●1日6時間の睡眠のグループ
●1日8時間の睡眠のグループ
3つのグループに分かれ様々なパフォーマンスの影響を調べた所、8時間のグループは2週間の実験期間中にはまったく認知能力も運動能力も低下しませんでした。
一方、6時間のグループは1週間後25%が1日を通してランダムに居眠りをしていたようです。もちろん、運動能力も同じように低下していたとこ事。
そして、この実験の注目する点は参加者は自分のパフォーマンス低下に全く気づいていなかったという事も上がれれています。
自分は睡眠不足によるパフォーマンスの低下はないと現状に満足していてもそれは間違っているという事をここ実験で証明しています。
睡眠不足のリスク
アメリカでは睡眠障害が原因で失われた生繊細、医療費や病気休暇などでの損失が10兆円を超えると推定されています。
思考を必要としない仕事ではない限り、睡眠不足は生産性の低下という大きな犠牲を払っている事になります。
ではどうすれば良いのか?
睡眠時間を多くとる(7〜8時間)というのは絶対的に必要な条件ですが、睡眠にはご存知の通り「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」というものがあります。
ノンレム睡眠:深い眠り
レム睡眠:浅い眠り(REMとは休職眼球運動の略)
一般的にはノンレム睡眠時には肉体的疲労回復を行い、レム睡眠では記憶の整理など脳のメンテナンスを行っている状態なので精神的疲労回復を行っていると言われています。
どちらもバランスよく疲労回復する事が大事ですが、アスリートなどは特にノンレム睡眠の時間が大事ななってくるという事ですね。
まとめ
睡眠が大事なのは誰もがわかっている事ですが、実際にはなかなか忙しくて睡眠時間を削ったりする事はこれまたほとんどの人間が経験している事だと思います。
しかし、睡眠不足が25%のパフォーマンス低下になっているのであれば25%睡眠を増やしても結果は同じという事になるかと思います。
さらには健康を維持する事にも繋がる。
最近では睡眠の質までもモニタリングできる睡眠計のおかげでこういった眠りの管理もできるようになっています。
精神面、肉体面を睡眠不足により回復しない状態を蓄積しつづけ生活を続けたら、ウイルス感染や肥満、糖尿病、高血圧、心臓病、精神疾患、最悪の場合は死亡などリスクが増える事になります。
睡眠は大事です。まずはどのように自分が寝てるのかを可視化する事で睡眠に興味が出てくるかと思います。